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大正処女御伽話全巻をお得に安く読む方法
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大正処女御伽話の概要
あらすじ
大正ノスタルジックホンワカストーリー
時は大正――。事故がもとで母と右手の自由、父の期待を失い田舎に養生という名目で家を追われた青年・珠彦。世の中の全てに嫌気がさし、引き籠もりの厭世家となり果てていた珠彦のもとに、夕月という少女がやってきた。彼女は父が珠彦の世話をさせるため買ってきた嫁で…。大正ノスタルジックホンワカストーリー
引用元：https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/350224/
感想
20代女性
女性漫画家の桐丘さな先生が描かれる、可愛らしい絵柄の物語となります。事故で利き腕が不自由になった財閥である志摩家の次男、珠彦と珠彦の嫁（世話係）として買われた少女夕月、愛称ユヅの2人のラブストーリーです。厭世化、ペシミストとしてひっそりと暮らす珠彦が次第にユヅに心を開く様子やユヅの献身的な姿や天真爛漫さ、お互いの気持ちが恋愛感情に変わっていくところはとてもキュンキュンします。また、世話係のユヅは家事全般が得意なので、大正当時の家事の豆知識や生活状況が知られるのも魅力的です。また、珠彦とユヅを取り巻く様々な登場人物も魅力的です。珠彦の妹、珠子は医者を目指す聡明な少女。珠彦へのツンデレな対応やユヅとのやりとりはとても微笑ましいです。登場当初は世間知らずのお嬢様な振る舞いが多かったのですが、ユヅを始めとする様々な人々に出会い成長していく姿も見どころです。珠彦達の住む家の近所に住む少女、綾は弟思いな姉御肌。ユヅと仲良くなるまでのエピソードも見どころで、ラブストーリーに程良いスパイスとなります。珠彦とユヅに友好的な人々が多いですが、冷徹で狂気的な珠彦と珠子の姉、珠代はとても印象に残るキャラです。志摩家は財閥というだけあって家柄に関する重たい話も多々ありますが、その中でも珠代は特に狂気的だす。幼少期の珠子に対するサイコパスなエピソードや他の家族やユヅに対する冷徹な行為はほんわかした絵柄でも恐ろしいです。全体的には絵柄のように温かいお話ですが、激動の大正という時代に合わせた衝撃的な出来事や冷徹な珠代の動向、最終的な珠彦とユヅの生活はどうなるのか。最後までとても楽しめる作品です。
他の感想はこちら
40代男性
タイトルから敬遠するかたもいるかもしれませんが非常によくできた内容です。大正時代を舞台に、交通事故により母親と利き腕の自由を失い人生に絶望している青年珠彦と、彼の妻である少女夕月ことユヅの心の交流を描いた作品です。本作の一番の見どころは、やはりユヅの存在です。彼女は困窮する実家を救うために珠彦の父親である珠義に金で買われた女性です。珠義にしてみれば、役立たずと判断した珠彦を見殺しにするわけにもいかず、世話をさせるのに丁度いい女と思われています。しかしユヅはそれら負の意識を気にも留めない強さと、自殺願望を口にする珠彦を嗜めつつも傍に寄り添う優しさの持ち主です。そんなユヅと触れ合うことで珠彦の心は大きく変化していきます。それは彼の実家である志摩家全体にまで大きな影響を及ぼしていくことになります。また、本作では大正文化の色々な側面を描いていて、特に歌についてはユヅや他の登場人物が口ずさむこともあります。他にも食文化やファッションのような人の営み、病気や災害のような暗い面についても描かれています。特に関東大震災とそれによる社会の混乱は、珠彦たち登場人物の人生にも大きな影響を及ぼしていくので、彼らがどのような結末を迎えるのかを期待しながら読んでください。
30代男性
大正時代を背景に、ある日交通事故で母親と右手の自由を失い、養生のためと実家から遠く離れた田舎に送られてしまった主人公（17歳）。何もかも失ったと絶望しペシミストとして生きていく事を決めた主人公のもとに実家からお金で買った年下の嫁（14歳）が家にやってきたところから物語が始まります。事故の影響により、生きる気力を失いろくに食べることもせず、寝てばかりいた主人公が、年下の嫁の天真爛漫で明るい性格により、笑ったたり、怒ったり、お互いのコンプレックスも話し合ったりして、少しづつ心がほぐれていく様は、まさしく、凍ってしまっていた主人公の心を嫁という暖かな心がゆっくりとしかし確実に溶かしていく様子が見て取れて、読んでいてとてもほっこりしました。時代背景は、大正時代という古き良き日本をほうふつとさせる雰囲気で、20歳まで体は許しませんといったことや、嫁が家事全般を行っている姿や主人公や嫁の和服姿を見るとなんだか今も悪くはないけど、昔もよかったのかなぁとしみじみ思いました。また、嫁自身のおっちょこちょいなところや、主人公のいたわる言葉を聞いていると自分のところにもこんな嫁が来たらたぶん自分の人生を嫁に捧げて幸せにしてやると覚悟を決めれそうだなと思いました(笑)
30代女性
全５巻、一気に読破することができました。終始ほんわかした気持ちにさせられます。また、人と人の温かい絆を感じることが出来るので、心がほっこりしました。現代では薄れつつある人の温かみを感じることが出来る作品の1つかと思います。温かい気持ちになりたい方、人との絆が描かれた作品を読みたい方にはおススメの漫画です。同時に、世間に嫌気がさしている珠彦の暗く沈んだ心も描かれています。1人生きていくことに嫌気がさす珠彦の気持ちがすごく理解できてしまい、私は思わず涙してしまいました。同じように珠彦の気持ちを理解することが出来る人も多いのではないでしょうか。3巻の話までで充分かなとも思いましたが、最後の2巻は2巻で珠彦が成長していることが如実に分かるストーリーとなっているので、それはそれでこの作品の重要な部分だったのだと全巻読み終わって実感しました。珠彦と夕月が両想いになるまでのラブストーリーを中心に読むだけで満足なのであれば、3巻まででも充分かもしれません。シリアス、涙、笑いが詰め込まれた作品となっています。物語が進むにすれ、登場人物も増え、にぎやかでハッピーエンドな作品になっているので、幸せな気分になりたい人にはおススメの作品の1つだと思います。
40代男性
何と言ってもこの漫画の一番の長所であり利点はイラストの可愛らしさのであります。時代劇物の漫画や小説があまり好きではない人でもこのイラストの可愛らしさ、主人公の可愛らしさにつられて購入してしまう人がいるのも分かります。私もその中の一人であり、歴史にそれほど造詣の深くない私でもキャラクターが可愛いらしかったので思わず購入してしまったのです。ストーリーはとてもよく、心の傷がとても深い青年が主人公に出会えたことで少しずつ癒されている姿にこちらもほっこりしたものでありました。二人が幸せになっていくことを切望し、心から幸せになってほしいと願うのでした。事故が元で母親の右手の自由がきかず、父の期待を背負いすぎ疲れた息子は、田舎に養生という名目で暮らしますが、彼は田舎の全てに嫌気がさし引きこもりとなっていたのです。そんな彼のもとに主人公がやってくるのです。主人公の彼女は父親が息子のために買ってきた嫁であり、時代背景から見て随分と女性蔑視の世の中であったということに驚きますが、世の中の流れでそういったことになっていたのは面白かったです。境遇からしてあまり幸せでない主人公が、どんどんと青年に対して癒しを与えていくヒーラーのような役目を果たしている。そんな主人公にこちらまで癒されていくのでした。また時代背景が大正ということもあり大正ロマンを端々に感じることができ、今の時代の生活とありとあらゆるものが異なっているのでそういった面で時代を感じるのにも一翼を担っているのではないかと感じます。
30代男性
大正時代をテーマにしたストーリー展開ということもあり、現代とは異なる世界観が異世界物などと異なり、とても新鮮です。登場人物の話し方や、文化設定、東京の近代化などのシーンもとても丁寧に描かれており少し懐かしい印象とともに楽しむことが出来ます。山奥の屋敷にひとりで閉じ込められるように住む主人公の下へ、雪の降る夜にひとりの少女が嫁いでくることから始まりますが、年齢も10代前半の設定となり初々しい展開が多くみられます。山村に昔はたくさんあったであろう屋敷や、土間のある台所、大正ロマンを感じるは服装などの描写が素敵です。細かなところを見ると「昔はあったな」と思うようなやり取りや品々が見つかります。朝食のシーンの中で特に目立つことが多いのですが、「一歩下がった女性の姿」を丁寧に描いている部分に好感を持っています。お金はある設定ですが、質素な生活を行いつつも、決して貧乏を感じるような生活感は一切ないところは矛盾を感じますが、その設定がないと明るいストーリーにならないので仕方ないかと思います。古き良き日本を思い出すことが出来るアニメ作品として今回期待の出来る内容です。ほっこりと眺められる二人のやり取りを楽しみたいと思います。
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