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日出処の天子(漫画)全巻を1番安く読む方法|単行本が安い電子書籍サービスも

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日出処の天子全巻をお得に安く読む方法

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日出処の天子の概要

作品名 日出処の天子
作者 山岸凉子
出版社 KADOKAWA
ジャンル 少女マンガ
公式サイト https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/658233/A002719205/

あらすじ

山岸凉子の最高傑作「完全版」!
 
ときは飛鳥時代前夜、権勢を誇る蘇我氏の後継者たる毛人は14歳。父に連れられて出仕した朝廷で、10歳の少年、厩戸王子と出会う。毛人と厩戸、ふたりの激動の物語が、いま始まる。数多くの貴重なカラー原稿、トビライラスト、予告カットなどを完全再現。日本の漫画界を代表する山岸凉子の最高傑作「完全版」!
 
引用元:https://ebookjapan.yahoo.co.jp/books/658233/A002719205/

感想

40代女性

日本の国体の礎を築いた、稀代の政治家であり皇族の聖徳太子が、歴史の表舞台に本格的に表れる前日譚とも言えるこの作品。私が人生で読んで来た漫画の中で、確実に三本の指に入る面白さです。飛鳥時代を描いた歴史物語としても充分に楽しめる本作ですが、主人公の厩戸皇子のキャラクター設定がとにかく規格外に魅力的で、度肝を抜かれ、どんどん引き込まれて行きます。聡明で早熟な厩戸は、少年期から青年期へ移行する成長の途次に、同世代の蘇我毛人と出会います。天女と見まごうほど麗しく、性別を超越した容姿をした厩戸に、一目ぼれしてしまった毛人。後にその「女性」が用明天皇の第二皇子である厩戸皇子であると知り、自分の感情を打ち消そうとする毛人でしたが、妖しくも抗いがたい厩戸の魅力に翻弄され、引き戻せなくなって行きます。この二人のBL要素も、抜群の世界観を醸し出しています。BLが苦手な人、読んだことが無い人でも、違和感無く没頭できるところがすごいです。そして厩戸もまた、自身のこの世ならざる能力と霊力がゆえに、実母から疎まれ、ネグレクトされて育ったと言う孤独感を、唯一埋めてくれる毛人と言う存在が、かけがえの無いものになっていました。全てが完璧な天才である厩戸ですが、毛人の事となると、そわそわと落ち着かなくなり、嫉妬したり拗ねたり、人間らしい一面を垣間見せます。もちろん二人が結ばれる未来は、現実的に有り得ないことは厳然たる事実。ですが、豪族同志の争いや隋との外交問題、皇統護持の問題など、周辺に起こる様々な出来事が起こる度に、その試練を乗り越えた二人の魂の繋がりは強くなって行きます。それと同時に、厩戸が毛人の実妹の刀自古と政略結婚したり、毛人が斎宮の布都姫と恋に落ちたり、と、拗れに拗れて、悲しい予感はずっと続きます。そして、いよいよ、厩戸の叔母である推古天皇が即位したところで、厩戸は、政治家として、国体を護る道を選ぶ事を心に決めます。毛人と精神的に決別する事を選ぶ、そのクライマックスは本当に圧巻です。そして本当のラストシーンでは、読者の心を粉々に打ち砕く、山岸先生ワールドが待っています。厩戸以上の天才は、作者である山岸凉子先生では…と思わせる記憶に残る作品です。
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40代女性

まず、その絵の美しさに心が奪われました。厩戸王子のあまりの美しさに登場するだけでときめきました。少年から少しずつ大人になっていく変化も丁寧に描かれていて素晴らしいです。その美しさは時がたつにつれ妖しさを含むようになり、どこか物悲しく、そして迫力がありました。賢さや類まれなる能力を持つがゆえに孤独な境遇で育つこととなった王子が可哀そうで、切なく胸にせまるものがあります。そんな境遇の中、物語前半の毛人との関係が心温まるものがあって好きです。優しくどこまでも善人である毛人に、徐々に心を開いていく王子の様子が、読んでいてうれしくなりました。王子のツンデレなところにキュンとなります。まだあどけなさの残る子供であった二人が、やがて政治の波に飲み込まれていくことを寂しく感じました。この漫画を読んで、蘇我氏の台頭と仏教のかかわりや物部氏との対立など、このころの歴史を知ることができ面白かったです。その後の衝撃的なストーリー展開には、度肝を抜かれましたが、その鋭さと激しさに強く惹きつけられました。少しずつ歯車が狂っていっているように感じられて、やりきれない思いで読みました。これほど強烈に心に残る作品は他にはなく、何度も読み返す傑作です。 

40代女性

緻密な心理描写と人間ドラマで、心を鷲掴みにされました。山岸凉子の傑作中の傑作です。物語は聖徳太子(厩戸皇子)の少年時代、蘇我毛人との出会いから描かれます。私が作品に出会った時のイメージは「一万円札の人」「歴史の授業で習った」くらいの、ぼんやりしたイメージだったのですが、山岸凉子の手にかかれば、なんとも逆らい難い悪魔的な魅力をもった人物像に描かれています。幼い頃から非凡な才能を持ちながら、それ故に周囲の人間や実母にまで畏怖される孤独な少年。そして毛人と出会い惹かれていくのですが、少女漫画の王道の展開とは行かず、厩戸皇子が抱える孤独や闇を救う事は決して出来ないまま破滅的な展開は続きます。初めて読んで認識した同性愛の作品がこちらだったので、それにも衝撃はありましたが、それ以上にどうしようもない孤独に、若き頃の私は絶望し、打ちのめされました。それ程までに吸引力のあるストーリー展開と人物像だったのです。この物語はあくまで、少女漫画の設定のフィクションであり実際の聖徳太子像とはかけ離れたものであろう事は理解しているのですが、読んだ時の衝撃があまりに強かったため、未だに聖徳太子を目や耳にする機会があれば、山岸凉子の描く、破滅で妖艶な魅力をもった厩戸皇子が浮かぶのです。

40代女性

「日出処の天子」は少女漫画としても歴史漫画としても超能力漫画としても傑作です。この作品が、厩戸王子(聖徳太子)を主人公とした少女漫画であり歴史漫画であることをご存知のかたは多いと思います。(なんといっても題名が「日出処の天子」ですから…)けれど、超能力漫画でもあり、厩戸王子は超能力を持った(現代でいうエスパーのような)存在なので常人からみたら奇跡に思えることが可能という大胆な設定がなされています。連載時期は80年代で、そのころ少女漫画ではSF的要素を取り入れた作品が結構あり、70年代ほどではありませんが歴史ものもまだまだ人気でした。そして、一般少女漫画誌で同性愛的テイストの作品が多かった時期(まだBLという言葉はありませんでしたが、耽美ものや少年愛ものなどと呼ばれていました)でもあり、厩戸王子は蘇我毛人を愛しているという、これまた大胆な設定がなされています。(※戦国時代ものなどでは、少女漫画でなくても同性愛的傾向のあったとされる歴史上人物に、BL的エピソードを描くことはさほどめずらしくはありませんが、飛鳥時代の作品で実在人物を主人公にしている漫画ではめずらしい解釈です)しかし、この作品のすごさは、オリジナリティあふれる設定にあるというより、当時の歴史をわかりやすい解説つきで紹介し、さらに現代人である読者が作品世界に没入できるように、たくみに各キャラクターの心理描写を入れたことにあると思います。連載開始から40年以上たちますが、色あせることのない輝きを放っています。

50代女性

この作品は、私が少女時代の頃からずっと愛読してきた漫画です。聖徳太子を扱った作品のなかで、とても中性的な聖徳太子として描かれており、学校で習う髭のある聖徳太子とはかなり印象が違います。厩戸皇子として生を受けてから、その天才的な頭脳と超能力を持つことでおよそ聖人君主とはいえない人格を持った皇子ですが、蝦夷との出会いで人間的な感情と少しの恋愛感情に似た思いとが絶妙に描かれている作品だと思います。日本が建国して2千年以上が経ちますが、西暦500年頃の時代背景を描いた漫画はそう多くはないと思います。その中でも漫画という括りでは語ってはいけない程の重厚感溢れる作品だと思います。タイムトラベルできるわけでもないので、「日出処の天子」という作品がフィクションなのは重々承知していても、もしかして聖徳太子はこんな生涯だったのかもしれないと思わずにはいられない内容です。そして、すこしだけボーイズラブ的な要素もあり、一昔前の漫画の中ではかなり画期的な解釈だったのではないでしょうか。私個人的には数ある漫画のなかで一番印象に残っている作品です。昔の漫画とは思えないくらい、今読んでも引き込まれるストーリーだと思います。いや、今だからこそ沢山の人に読んで欲しい作品ですね。

40代女性

まるでホラーのような展開におののきつつ、厩戸皇子の悲しい内面を感じる。結局は愛が欲しかった厩戸皇子。蝦夷とのボーイズラブな場面は、禁忌を感じるせいか、男女のそれよりも官能的です。どの登場人物も愛が欲しいけれど、なかなか欲しいものが得られないまま、切ない人生を送ってしまう。一番幸せなのは、もしかしたら、ラストで厩戸皇子と結ばれる、あの女の子かもしれないなあと感じます。地位もない、なんら優れた部分もない、あの女の子に厩戸皇子が情を注ぐ姿は、微笑ましいようでいて、切なく悲しいです。あらゆる場面の情景描写が美しく壮絶で、心に刺さるようでした。また、人物の表情のひとつひとつが良く描かれていて、思わず感情移入してしまいます。人間が怖いイヤミスな部分と、見えない力の怖さを感じる部分が絶妙に混ざり合っていて、怖いけれど夢中になって読み進めてしまう。むごい展開に片目を閉じつつも、先が気になって読むのをやめられません。あの研ぎ澄まされた絵柄と、ホラーと純文学が混じったようなストーリーが実にマッチしています。あの絵柄だからこそ、あのストーリーがこんなに魅力的に感じるのだと思います。この作者といえばバレエ漫画を思い出すのですが、古代日本を舞台としたこの作品も、歴史漫画として、凄まじいほどの名作だと思います。

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